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斉藤由貴を語る 2:春らしい卒業ソング

 
特別対談
斉藤由貴をあらためて聴く
まいかさん
管理人×まいかさん



2.春らしい卒業ソング

【筒美京平のフォーク路線】

管理人:今回は、デビュー曲の「卒業」について話していきたいと思います。
前回も話したとおり、活動当初における斉藤由貴の成功というのは、まずはフォトジェニックな魅力によってもたらされたわけですね。
まいか:ミスマガはもちろん、「青春という名のラーメン」や「スケバン刑事」などもそうだったし、『雪の断章』にもそういう面があると思います。
しかし、デビュー曲の「卒業」はちょっと違う。筒美京平と松本隆にああいう曲を書かせたことも含めて、たんにヴィジュアル面だけではない由貴ちゃんの「才能」が顕現しはじめている。
管理人:ということで、ふたたび時間を戻します。
84年8月にミスマガジンに選ばれて、10月にカップラーメンのCMが始まり、翌85年2月に「卒業」が発表されるという流れです。「スケバン刑事」とか『雪の断章』というのは、その後の話になります。
斉藤由貴の音楽制作を考えるうえで、もっとも重要な人物は、当時のキャニオンレコードのディレクターだった長岡和弘なのですが、長岡さんは、最初から筒美京平と松本隆に曲を依頼すると決めていたそうです。もともと筒美さんから「あなたが売り出したいと思う歌手がいたら僕にもってきて」といわれていたのだそうです。それで斉藤由貴に、と依頼した。
まいか:東宝の後押しで大御所コンビに曲を書いてもらったわけじゃなかったんですね。
管理人:市村マネージャーと長岡さんの考えが一致したということはあるのかもしれません。市村さんも筒美&松本コンビに決めていたと言ってますから。
斉藤由貴の歌手デビューにあたっては、7つぐらいのレコード会社が手を挙げていたらしいんですが、最終的にキャニオンレコードが選ばれたのは、いろんな意味で市村さん側の意向と噛み合ったからですよね。市村さんは、このときにいろいろと「駆け引きをやった」と言ってますが。
まいか:7社ということは、音楽業界はかなり由貴ちゃんに注目していたんですね。東宝がほとんど無関心なのに(笑)。
管理人:もともとアイドルポップなんてのは東宝にとって管轄外の話でしょうからね。むしろ情熱をもって取り組んだのは、キャニオンの長岡さんという外部の人だった。
前回も紹介した赤橋旺の話によると、音楽で利益を得るのは版権を持っているレコード会社だけで、東宝芸能のほうはコンサートの人件費などがかさむばかりで、かえって赤字だったらしいです。
まいか:わたしは「卒業」がラジオから流れてきたときのことを今でも覚えているんですが、そのときには、これがアイドルソングだとは思わなかったんですよね。てっきり新進の女性シンガーソングライターが出てきたんだと思った。
70年代後半から80年代前半ぐらいだと、ポプコン系の女性シンガーソングライターが沢山いたころです。当時は岡村孝子がいて、もう少し後になると平松愛理なんかが出てくる。彼女たちは、自分自身の等身大の世界のことを歌うわけですね。だから由貴ちゃんの「卒業」を聴いた時にも、そっち系のソングライターが学生時代のことを自分で書いて自分で歌ってるんだと思った。アイドルソングには聞こえなかったんです。
管理人:いかにもアイドルっぽいキャピキャピした感じの曲ではないですよね。
まいか:由貴ちゃんの声のトーンも、大人びていて、何というか知的なたたずまいでした。
前回も話したように、「卒業」という曲を歌っている人と、カップラーメンのCMに出てる女の子が同じ人だと一致したのは、すこし後になってからでした。
管理人:このデビュー曲を作るにあたって、制作スタッフたちが参考にした曲が、あみんの「待つわ」だったそうですね。ためしに何曲か歌わせてみた時に、本人の歌手としてのキャラクターにいちばん合っていたのが「待つわ」だった。まさにポプコン出身の岡村孝子の曲です。
まいかさんがはじめて聴いたときに「女性シンガーソングライターの曲みたい」と思ったとすれば、それは、まさしく作り手側の目論見どおりだったわけです。
まいか:筒美京平は、いかにも岡村孝子あたりが作りそうなテイストを狙ったということですね。
筒美のメロディって、70年代と80年代とではぜんぜん違ってて、70年代の曲は、よくもわるくも聴けばすぐに「筒美京平だなあ」と思わせるものなんだけど、80年代になると、聴いただけでは筒美の曲かどうか判らないようなものが多くなるんです。つまり、80年代の筒美京平は、自分の作風を前面に出すんじゃなくて、歌手の個性にあわせて書き分けるようになったんだと思う。もともとの彼の作風というのは、洋楽の影響を受けた垢抜けた感じのポップスですけど、この由貴ちゃんの「卒業」なんかだと、ちょっとフォークっぽいですよね。
管理人:そこが筒美京平の凄いところですね。
B面の「青春」も、同じ松本&筒美コンビの曲ですが、曲調はもっと暗めで、やっぱりフォークっぽい路線を狙っていると思います。松任谷正隆の編曲も、由貴さんいわく「民族音楽みたい」な感じになってる。
いちおう70年代にも、野口五郎とか井上順とか、ややフォーク調の筒美さんの曲はありますけども、80年代の筒美京平は、あらゆる方向性の作品を全面的に成功させていた感じがあります。
まいか:歌手に合わせて作風を変えてしまうんですよね。
管理人:一方、松本隆の歌詞ですが、よくいわれるのは、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」を連想させるということです。つまり、恋人が都会へ上京して、主人公の少女が地方に残るという設定ですね。
松本&筒美のコンビにとって「木綿のハンカチーフ」は出発点になった曲だし、ここで原点回帰という意識もあったかもしれません。
まいか:太田裕美という人も、半分アイドルで半分フォークシンガーみたいな感じの歌手だったし、このときに制作陣が狙っていた岡村孝子っぽい路線にも近い人だったのかもね。
管理人:そう考えると、松本さんがここで「木綿」の続編のようなものを書くのは必然だったとも言えます。ポスターを見たときから斉藤由貴に不思議なインスピレーションを感じていたらしいし、ここで自分たちにとって節目になるようなものを作ろうとしてたかもしれない。
まいか:この曲には、およそ10年間の時代の変化も映し出されてる気がするんです。
太田裕美の「木綿」の場合は、なんども手紙のやりとりをして、ようやく恋人との関係が終わったことを受け入れるわけですけど、由貴ちゃんの「卒業」のほうは、彼が旅立つ前から2人の関係が終わるだろうことをすでに「知っている」というんですね。つまり、70年代に太田裕美が経験したことを、80年代の斉藤由貴はすでに「知っている」というわけです。
管理人:面白いですね。
純朴な時代の太田裕美に対して、斉藤由貴の時代になると、主人公はクールに悟っているのですね。
まいか:ちなみに、太田裕美も、斉藤由貴も、ほんとは田舎の少女なんかじゃなくて、都会の人ですけどね(笑)。由貴ちゃんは横浜だし、太田裕美も東京生まれだし。
管理人:2人とも、なんとなく素朴なイメージがあるのでしょうね(笑)。
なお、『のど自慢青春編』という06年の映画では、斉藤由貴による「木綿のハンカチーフ」の歌唱シーンなんてのもありました。

【卒業ソングのセオリーを破る】

管理人:「卒業」にかんして、さらに話題になることといえば、同じ時期に「卒業」というタイトルの曲が4つもあったことですね。由貴さんのほかに、菊池桃子、尾崎豊、倉沢淳美の同じタイトルの曲があった。
この中で、いちばん売れたのは菊池桃子でした。彼女は由貴さんより年下ですが、すでに1年先にデビュー曲を出してましたから、当時はもうトップアイドルだった。だから、菊池桃子の4枚目のシングルのほうが、由貴さんのデビューシングルよりも売れています。
しかし、後世から見ると、斉藤由貴の「卒業」のほうが "名曲度" では上回ってるように思う。もともと菊池桃子の「卒業-GRADUATION-」は、ちょっと地味な印象の曲ですし。
まいか:桃ちゃんの曲のほうが、ある意味じゃ正統的なんですよ。本来、卒業ソングというのは地味で暗いのが普通なんです。別れの曲ですから。暗くて、寂しくて、悲しいのが、卒業ソングの本来のセオリーだった。ユーミンの「卒業写真」も、岩崎宏美の「思秋期」も、柏原芳恵の「春なのに」も、みんな暗いんです。
桃ちゃんの「卒業-GRADUATION-」を作ったのは秋元康と林哲司ですけど、彼らは、それまでのセオリーどおりに、ちょっと地味な卒業ソングを作ったと思う。
管理人:逆にいえば、斉藤由貴の「卒業」のほうが型破りなんでしょうか。
まいか:そうですよ。卒業ソングって、ほんとは春らしくしちゃいけないんです。
たとえばユーミンの「卒業写真」の場合は、卒業して何年か経ってからアルバムをめくってる設定なので、季節はべつに春じゃなくていい。秋とか冬のような寂しい季節と考えてもいいんです。それから柏原芳恵の「春なのに」は、いちおう設定は春だけど、「春なのに寂しい」「春なのに悲しい」みたいな話ですよね。もっといえば「春なのに春らしくない」とか「春なのに秋っぽい」みたいな話です。
つまり、「春らしくない」というのが卒業ソングの王道だった。岩崎宏美の「思秋期」にいたっては、完全に「秋」を思っちゃってるわけでしょ。
管理人:なるほど(笑)。
そういえば、菊池桃子の曲には「春」とか「4月」といったワードはいちおう出てくるけど、なぜか「緑の木々のすき間から…」と始まるんですね。春らしく満開の桜並木を描くのではなくて、むしろ雰囲気的には初夏ですね。
まいか:さらに後のほうに「ポプラを数えた」とありますから、ポプラ並木なんですよね。桜並木だと春の表現にしかならないけど、ポプラ並木なら、ちょっと秋っぽさも演出できる。
管理人:秋元康は、従来のセオリーに忠実に、秋っぽくて地味な卒業ソングを作ったわけですか。
まいか:日本の卒業式は春だけど、アメリカのように初夏や秋の卒業式だってあるし、「GRADUATION」という英語の副題は、ちょっとそんなイメージを抱かせもする。
それに対して松本隆は、セオリーを破って「春らしさ」を前面に押し出してるんですね。由貴ちゃんの「卒業」の歌詞でいちばん重要なポイントは「涙を見せない」ということですよね。いまは涙は流さずに、あとの瞬間まで取っておく。つまり、別れの悲しさはいったん後ろに隠して、今はキラキラした春の輝かしさだけを前面に出す、ということだったと思う。
管理人:筒美京平のメロディも明るい曲調ですしね。
まいか:まあ、もともと筒美京平という人はそうですよね。
「また逢う日まで」も「さらば恋人」も「木綿のハンカチーフ」も、みんな別れの曲だけど、みんな曲調は明るい。けっして暗いメロディにはしない。まして、デビューしたばかりの女の子の曲なんだから、華やかで明るい曲にしてあげたいというのが筒美らしい考え方だったんじゃないかな。
管理人:なるほど。
まいか:春らしい雰囲気の卒業ソングといえば、それまでにも海援隊の「贈る言葉」なんかはあったけど、由貴ちゃんの「卒業」は、そういうコンセプトをよりはっきりと打ち出しましたよね。だから、それ以降、暗い雰囲気の卒業ソングは少なくなっていったと思います。
管理人:卒業ソングのセオリーを変えてしまったんですか。
まいか:きっと秋元康は「やられた!」と思ったでしょうね。でも、松田聖子の「制服」のときにも、松本隆はすでに春らしい卒業ソングを試していたんです。だから、そのときにセオリー破りを察知しなきゃならない(笑)。
ただ、秋元はそのあとに「じゃあね」とか「桜の栞」とかでリベンジをしてますよね。どちらもいい曲だから、わたしは好きなんですけど。
管理人:あー…。
おニャン子の「じゃあね」の出だしは「春はお別れの…」と始まりますし、AKBの「桜の栞」は文字どおり「桜」の曲だし、どちらも「春」を前面に押し出してますね。
まいか:ちなみに「桜の栞」を作曲したのは上杉洋史です(笑)。
管理人:ああ、そうでした。
上杉洋史が由貴さんの『LOVE』を手掛けたときは、まだ20代だったんですよ!
まいか:ですねえ。
話を戻しますけど、由貴ちゃんの「卒業」にも、じつは桜の描写というのはないですよね。松本隆は、桜の風景については何も書いていません。にもかかわらず、この曲には、桜が満開に咲いているような雰囲気があるんです。それは、詞とか曲よりも、たぶん武部聡志の編曲によるところが大きいんだと思う。
管理人:武部さんのサウンドが桜の光景を感じさせている…。
まいか:あのイントロが流れてきただけで、桜の花びらがいっぱいに舞ってるような印象があると思うんです。
由貴ちゃんは「レコーディングで声を出して歌ったときに、曲の持つ世界観とか映像が立ち上がってきたことに感動した」と回想してるけど、このアレンジの力は大きいんじゃないかな。
管理人:そうですねぇ。
武部聡志という人は、言葉で描かれた世界をサウンドに置き換えていくようなアレンジをしますが、まさにこの曲でそういう手腕が認められて、編曲家として飛躍していくのですね。武部さん自身、この曲が自分の出世作だったと認めています。上杉洋史もそうかもしれないけど、もとはといえば武部聡志も、由貴さんとの一連の仕事をとおして一流の仲間入りをしたわけですね。
まいか:そうなんです。
管理人:ちょっと武部聡志の話をしますが、もともと彼はユーミンやかまやつひろしの音楽スタッフとして活動していた人です。斉藤由貴のデビュー曲に参加する時点では、まだほとんど無名のアレンジャーだったと思いますが、長岡さんは、はじめから彼に依頼するつもりだったと言ってますよね。
ただ、B面の「青春」を松任谷正隆が編曲したことから考えると、武部さんの起用というのは、松任谷さんからの紹介だったと推測することもできます。いずれにせよ、松任谷と武部で1曲ずつ分担したということなんですね。
まいか:松任谷と武部の2人は、ある意味で師弟関係ともいえるけど、両者に共有されているアレンジの方法論みたいなものがあると思いますね。なんとなくサウンドが似てるなと感じるときがある。
たとえばユーミンの「春よ、来い」と、松たか子の「桜の雨、いつか」のイントロなんかは、よく似てます。どちらも、由貴ちゃんの「卒業」みたいに、桜の花びらがはらはら舞ってるような感じなんですよね。
管理人:たしかによく似てますね。
ユーミンのほうは松任谷の編曲で、松たか子のは武部さんの編曲ですね。
まいか:由貴ちゃんのデビュー曲を "春らしい卒業ソング" にするうえで、もちろん筒美のメロディも松本の歌詞も重要なんだけれど、いちばん決定的な貢献をしたのは、じつは武部聡志の編曲だったかもしれない。はじめのイントロの数小節で、この曲の成功が決まったといってもいい。編曲の力によって、きらめくような春の輝かしさが全編にあふれている。
管理人:武部さんは、学校のチャイム音からヒントを得て、このイントロのサウンドを作ったそうなんですけど、とても若々しさにあふれています。
斉藤由貴と武部聡志のその後の飛躍が、このイントロの数小節で決定的なものになったと考えると、ほんとに凄いことですね。

※上記の内容については、こちらも参照してください。m(__)m


【斉藤由貴の「才能」とは何だったか】

まいか:「卒業」という曲は、筒美や松本のような素晴らしい作家たちによって創られた名曲であって、もはや自分の持ち歌であることを超えている…、みたいなことを由貴ちゃんはときどき言いますよね。自分はただ作ってもらっただけです…、みたいに言ってる。
もちろん、由貴ちゃんがそう言うのは分かるんだけど、でもそれって、ちょっと違う。やっぱり「卒業」というのは、斉藤由貴だからこそ誕生しえた曲です。それは、たんに由貴ちゃんが歌ったからということではなくて、むしろ由貴ちゃんがこの曲を作らせたのだ、ということです。
管理人:もとはといえば、「斉藤由貴にはどんな曲が合うだろうか?」とスタッフたちが考えたところから、この曲の制作が始まってるわけですもんね。
まいか:そう。
もし、そこにいたのが由貴ちゃんでなくて別の女の子だったら、こういう曲には絶対ならなかったわけですよ。たとえ同じように、筒美と松本が手がけたとしても、ぜんぜん別の曲になるはずです。この曲の、あんまりアイドルっぽくない雰囲気というのは、由貴ちゃんの存在があったからこそのものだし、この曲のたたずまいは、やはり斉藤由貴という少女の存在がインスピレーションの源泉になってるわけですよ。
たしかに由貴ちゃん自身は、ただ居眠りして、起きて、言われるままに歌っただけと思ってるかもしれないけど(笑)、決してそうではない。わたしが斉藤由貴の「才能」というのは、そのことなんです。
管理人:筒美さんが由貴さんに向かって曲のレクチャーをしてる最中に、目の前で居眠りをしたという大胆不敵なエピソードが伝えられています(笑)。
でも、そうやって本人が居眠りしてる間にも、クリエイターたちの創造性は刺激されていたわけですね。
まいか:そうそう。由貴ちゃんの才能は、そういうところにある。
「この娘は何を考えてるんだろう?」とか「どんなところで育ってきたんだろう?」とか、そういう関心をひく女の子だったと思うんです。けっしてわかりやすい人じゃないし、内面的な部分を抱えているけど、それこそが作家たちの創造性をかきたてていたと思うんです。
管理人:松本隆や銀色夏生が、まさにそうだった。
まいか:そうなの。
さらには武部聡志みたいに、由貴ちゃんとの仕事をつうじて出世していく人もいますよね。つまり、優秀なクリエイターを引き寄せて、その能力を引き出して、もともとは無名だった人の作品でも商業的に成功させてしまう。
管理人:市川準なんかも、そうだったかもしれませんね。
まいか:谷山浩子だってそうなんですよ。
谷山浩子は、由貴ちゃんから見れば、たしかに憧れのシンガーソングライターで、大先輩でもあったわけですが、世間的には決してユーミンや中島みゆきのような大スターではないし、今だって、ある意味ではマイナーなアーティストと言ってもいい。でも、由貴ちゃんが取りあげることで「土曜タマ」や「MAY」のような曲が商業的にも成功してしまうんです。
管理人:たしかに、谷山さんの楽曲でもっとも成功したのは「MAY」でしょうね。もちろん、これはMAYUMIさんにとっての成功でもありますが。
近年では、谷山さんの手がけたものに「テルーの唄」なんかもあるけど、それでも最大のヒットというのは、やはり「MAY」だろうと思います。
まいか:由貴ちゃん自身が作詞家としての創造性を開花させるのはもう少し後になるんだけど、すでにデビュー曲の「卒業」が生まれた時点で、たんにフォトジェニックなだけではない由貴ちゃんの「才能」が発揮されはじめたと思いますね。それは、もちろん由貴ちゃんの歌声や表現力ということもあるけど、それ以上に、さまざまなクリエイティヴな才能と互いに交感しあうような内面的な部分です。その才能が、筒美京平や松本隆や武部聡志をつうじて「卒業」という名曲に結晶したんだと思います。
この曲が世に出たとき、けっしてヴィジュアルなだけではない斉藤由貴の魅力を感じとった人たちが、日本中にたくさんいたんですよ。








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