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サリフ・ケイタ ディスコグラフィ

Salif Keita discography
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サリフ・ケイタは、マリ帝国の始祖とされるスンジャタ・ケイタの子孫である。もともとマリでは、グリオの人々が、かつての帝国の英雄の事蹟を「スンジャタ叙事詩」として歌い継いでおり、サリフ・ケイタはさしずめ「歌う側」のグリオの家系ではなく、「歌われる側」の王族の立場の人間だった。しかし、アルビノ(白皮症)として生まれたために一族から忌避され、やむなく場末のミュージシャンへ転落したのである。
1970年、Orchestre Rail Band De Bamako(レイル・バンド)にボーカルとして採用され、73年には、そのライバルであったLes Ambassadeurs Du Motel De Bamako(アンバサデュール)に移籍。78年には自作曲である「Mandjou」をヒットさせるなどの活躍を見せた。82年にアンバサデュールを脱退して84年からパリに渡り、欧米の音楽を積極的に吸収。帰国後の87年にソロデビューし、エレクトロサウンドをも駆使した「マンデポップ」の世界を切り開いた。


【レイル・バンド/アンバサデュール(Rail Band/Les Ambassadeurs)時代】
レイル・バンドやアンバサデュールは、もともとアフロキューバンジャズを基礎とするコンゴのルンバに影響を受けていたが、やがてバンバラ語の歌をともなう伝統音楽の要素を取り入れた。



黄金時代のレイル・バンド 第1集「スンジャータ」

1960年にマリが独立し、国民文化の創出が求められていた時代。69年には、ヨーロッパ、中東、アジアの人々でにぎわう首都バマコの鉄道ターミナルで演奏する国営のバンドが結成され、その名も「レイル・バンド」と呼ばれた。70年代にはサリフ・ケイタやモリ・カンテが、70年代末から80年代初期にはギタリストのジェリマディ・トゥンカラがバンドを率いた。



黄金時代のレイル・バンド 第2集「マンサ」



黄金時代のレイル・バンド 第3集「ジョバ」



Rail Band: Mory Kante & Salif Keita

サリフ・ケイタとモリ・カンテが率いた時期のレイル・バンドのコンピレーション。



'79
Mandjou/Ambassadeur International

アンバサデュールは、外国人や要人の利用するマリ国営高級ホテルの外交大使(Ambassadeur)として、69年に結成された専属バンド。コートジボワール、ギニア、ガーナ、ナイジェリアなど多国籍のメンバーで編成され、客のリクエストに応じてラテン、カリビアン、ファンク、ジャズなどを自在に演奏した。73年にサリフ・ケイタらが加入した頃からアフリカの伝統色を強め、78年にコートジボワールの貿易都市アビジャンに拠点を移すと、翌79年にレコードデビューを果たし、「Mandjou」を大ヒットさせた。



'80
Lost Album/Salif Keita & Kante Manfila

レイル・バンドからアンバサデュールの時代にかけて行動を共にしたギタリストのカンテ・マンフィーラとの1980年の共作。



SALIF KEITA 69-80

レイル・バンドからアンバサデュール時代のコンピレーション。



'15
Les Ambassadeurs Du Motel De Bamako

2015年のアンバサデュール再結成アルバム。



【ソロ時代】



'87
ソロ
Soro



'89
コヤン
Ko-Yan



'90
Red Hot & Blue: Cole Porter Tribute

エイズ患者救済を兼ねたコール・ポーターのトリビュート作品で、サリフ・ケイタは「ビギン・ザ・ビギン」を演奏している。



'91
アメン
Amen



'95
フォロン
Folon



'95
ソジィ
Sosie



'97
Seydou Bathili



'99
パパ
PaPa



'02
モフー
Moffou



'05
ムベンバ
M'Bemba



'09
ラ・ディフェロンス
La Différence



'12
タレ
Talé



'18
Un Autre Blanc



【サリフ・ケイタ脱退後のレイル・バンド】



'77
Orchestre du Buffet Hôtel de la Gare de Bamako



Allo Bamako

モリ・カンテの脱退後、ギタリストのジェリマディ・トゥンカラがバンドを率いた70年代末から80年代初期にかけての音源集。



'85
New Dimensions in Rail Culture



'94
Djougouya Magni



'96
Mansa



'03
Kongo Sigui



【関連アーティスト】



ブバカール・トラオレ(Boubacar Traore)

マリの伝統音楽と米国のブルースに影響を受け、キューバでは8年間の音楽修行を積んだ。63年にレコード・デビュー。仏語圏やブラジルで自作の「マリ・ツイスト」などがヒットすると≪マリのチャック・ベリー≫の異名をとった。70年代以降には音楽シーンから遠ざかったが、88年にフランスで「アフリカン・ブルースの巨匠」と再評価されるなかで活動を再開した。




モリ・カンテ(Mory Kante)

ギニアのグリオの家系に生まれ、マリで育った。70年代にレイル・バンドのシンガーとして活躍。87年には、ディスコサウンドを大胆に取り入れた「イェケ・イェケ(Yeke Yeke)」がアフリカ音楽史上初のミリオンヒットとなった。



ジェリマディ・トゥンカラ(Djelimady Tounkara)

60年代からマリの音楽シーンで活躍したギタリスト。70年代末から80年代初期にはモリ・カンテ脱退後のレイル・バンドを率いた。



カンテ・マンフィーラ(Kante Manfila)

ギニアのグリオの家系に生まれ、当初はバラフォンを演奏したが、60年代にはギタリストとしてコートジボワールのアビジャンで活動を始め、69年にレイル・バンドに加入。それ以降、70年代のアンバサデュール時代や、80年代のパリに拠点を移したソロ時代など、多くの機会においてサリフ・ケイタと共演した。



ウスマン・クヤテ(Ousmane Kouyate)

ギニア出身のギタリスト。77年にアンバサデュールに加入し、80年代にもサリフ・ケイタのソロ作品に参加するなどしてサウンドを刷新しつづけた。



ムサ・シソコ(Moussa Sissoko)

ユッスー・ンドゥール、サリフ・ケイタ、モリ・カンテ、さらにはフランスのジプシーキングスなどとの共演経歴をもつパーカッション奏者。ドイツのジャズピアニストであるヨアヒム・キューンとも共演している。



イドリサ・スーマオロ(Idrissa Soumaoro)

70年代にアンバサデュールのギタリストとして活動。ソロ作品においても、その経験を生かしたカラフルな多国籍サウンドを展開している。



アマドゥ&マリアム(Amadou & Mariam)

盲目の夫婦からなるボーカルデュオ。夫のアマドゥ・バガヨコ(Amadou Bagayoko)は、74年からアンバサデュールのギタリストとして活動。80年にマリアム・ドゥムビア(Mariam Doumbia)と結婚し、コートジボワールのアビジャンを拠点に作品を発表しはじめ、90年代にはロックギターのサウンドを取り入れた多国籍的なアフロ・ブルースを展開して国際的な人気を獲得した。2004年の『Demanche a Bamako』では、バスク/ガリシア系フランス人のマヌ・チャオをプロデューサーに迎えている。



ママドゥ・ドゥンビア (Mamadou Doumbia)

82年にレイル・バンドに加入し、リード・ギタリストとして活躍。86年にはパリへ拠点を移して、ソロとなったサリフ・ケイタらの演奏にも参加した。91年からは日本に拠点に移し、93年にマンディンカを結成している。



アビブ・コワテ(Habib Koite)

マリ国立芸術学院に学び、88年に友人たちとバマダを結成。伝統楽器を用いたフォーキーなブルースサウンドは、90年代の欧米諸国で高い評価を得た。


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